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Kurizz-Laboのホームページに連動する私的日記です。

聴覚心理学概論-No.5

今週初め、開花指標枝はまだ固い蕾でした。
桜の蕾
<25日早朝>

桜の蕾
<28日(土)早朝>
今朝、ついに来ました。その時が。
長い冬が過ぎ、花開く春!
冬が深いほど、春の輝きは増すのでしょうか。

建築現場
<呼び水建築>
こちらは、いよいよ基礎が。
基礎が万全ならきっと良い建物が建つでしょう。

何が?
<何かが始まる?>
帰宅5分前の場所で何かが始まるようです。

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久々の「パンドラの箱」、今回は「聴覚心理学概論」-その5、C スピーカーです。
 (前説)・・・・[掲載済み]
 A 物理特性の解釈・・・・[掲載済み]
 B アンプ・・・・・・・・[掲載済み]
 C スピー力
   その1.能率と周波数特性(勝手にタイトル)・・・・・今回
   その2.位相応答(勝手にタイトル)
   その3.指向特性とドップラー歪み(勝手にタイトル)
 D カートリッジ(Pickups)
 E ターンテーブル(Turntables)
 F カセットプレーヤとレコーダ(Cassete players and recorders)
 G コンパクトディスクプレーヤとディジタルオーディオテープデッキ(DAT)
 H スピーカケーブル(Loudspeaker cable)・・・・[掲載済み]
 I 結   論
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(文字を大きくするには「Ctrl」キーを押しながら「+」キーを何度か押して下さい。「Ctrl」+「0」で標準。)
C スピーカーは大変長いので、「勝手にタイトル」を付けて、3回に分けて掲載します。
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C スピー力

 能率と周波数特性

能率はスピーカの性能の重要な側面である。
前節で触れたように電気的なエネルギーを音響的なエネルギーに変換する能率は、スピーカによって非常に異なる。
残念ながらメーカーは能率の表示法を今のところ標準化していないが、スピーカから1mの距離で90dB-SPL の音圧レベルを生じるのに要した電気的な入力(W)を示すことが多い。(※1)

他に、1Wを入力したときに1mの距離に生じる音圧を表示する方法もある。(※2)
このレベルは最も低いもので77dB-SPLから100dB-SPLを越えるものもあり、いろいろである。
1Wのアンプを用いてこの音圧が100dB-SPLを越えるスピーカで再生する場合と、同じ音圧を先にあげた能率の低いスピーカで出そうとすると200Wのアンプが必要となる。

ほとんどのスピーカにおいて周波数応答特性はアンプのそれに比べるとずっと起伏がある。
あまりにも特性が悪く、メーカーが「周波数帯域」として音圧範囲を表示さないスピーカもたくさんある。
デシベル表示のない周波数応答特性は無意味である。

スピーカの周波数応答特性は、無響室において測定されることが普通なので、結果に影響を与えるような壁、床、ドアからの反射音はない。
一般家庭において反射音は常に存在し、知覚される音質にある程度影響を与える。
高い周波数は、通常低い周波数に比べて吸収されやすいので、低い周波数のレベルが相対的に強調される。
加えて、低周波数領域では周波数によって音楽に不快な「色づけ」をする部屋の共振が起こることもある。
最後に、高周波数領域では複雑な相互作用のパターンが生じるので、耳に入ってくる音は頭の微妙な位置の違いに強く影響される。

もし、室内の音響特性がスピーカの「実質的な」周波数応答特性を制限する効果があるとすると無響室で測定されたスピーカの応答は、そのスピーカがどんな音で再生するかとはあまり関係がないと思われるかもしれない。
しかし、実際はそうではない。なぜならば「無響室での」周波数応答特性のピークやディップは、室内の音響によって生み出されたピークやディップと結合して、さらに不規則な総合的応答特性を生じるからである。
この「不規則性」を最小限にするためには、「無響室での」周波数応答は、できるかぎり平坦にすべきである。


加えて、音源の性質を判断する場合、聴取者は部屋の特性を補正するようである。
これは、親しい人の声の質は、その人のいる部屋が変わってもそう大きくは変化しないという日常経験によってもわかる。
この効果は、知覚的恒常性の一例である。
知覚的恒常性とは、観測者によって知覚される対象(この場合は声)の性質は、観察条件が大きく変化してもほとんど変化しないということである。
先行音効果(precedence effect)と類似したなにかが音の定位の場合と同様に、音質の判断にも働いているのかもしれない。
もし、そうであれば、音質の知覚は、反射された音よりは、むしろスピーカから直接くる、最初に耳に到達する音によって決まることになろう。
したがって、スピーカの欠陥によって生じる信号の変化は、室内の反射によって生じる変化よりもずっと気づかれやすくなるであろう。

これは、室内音響が影響を与えることを否定しているわけではないが、この影響は物理的な特性から予測されるものよりは、より検知されにくいであろうということである。

スピーカに関するかぎり、周波数応答特性が50~15000 Hz±3dBあれば非常に良いといえる。
そして、もしそのスピーカのほかの性能も同じように良ければ、このような特性のスピーカによって再生された音にはそのスピーカらしさはほとんどないであろう。これは、正確な変換器(transducer)である。
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※1 現在ではほとんど使われていないと思われる。
※2 ○○dB/W/mというこちらを用いることが多い。
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オーディオ再生システムの要は「スピーカーと部屋」だと言われます。
私もそう思います。

正確な変換器としてのスピーカーは、性能が良くなればなるほどその存在が消えます。
逆にスピーカーに個性を求めることは、全ての料理に塩や砂糖をかけるようなもので、引き立つ場合もありますが、多くの場合は素材の味を殺してしまうと私は考えています。
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・次回は「C スピーカー」の2回目で、「位相応答」です。
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2012-04-29 : ホンネトーク : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

栗原信義

Author:栗原信義

クリズラボの店主です。

自家焙煎のこだわり珈琲と、

何も足さない何も引かない

正確なサウンド!

あと10年、オーディオを中心に

感性と科学の両面から追求して

いきたいと思います。

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